HOME 疲労をもたらすさまざまな病気 その"だるさ"は危険かも!疲労をともなう肝臓の病気にご用心

その"だるさ"は危険かも!疲労をともなう肝臓の病気にご用心

ただの慢性的な疲労かと思っていた症状が、実は大きな病気につながっている可能性は少なくありません。きちんと休んでも取れない疲れがあるなら、一度は病院で精密な検査をしてもらうのをおすすめします。

今回は、原因不明の"だるさ"が続いている方のために、肝臓の病気の情報をお伝えします。気になる症状があるなら、なるべく早く医療機関を受診してください。

肝臓に負担をかけていませんか?

肝臓 「自分はお酒に強い」と自信を持っている方でも、実際のところ肝臓にかなりの負担をかけている可能性があります。肝臓は"沈黙の臓器"と呼ばれることもあるほど、悪化するまで自覚症状が起こらない臓器です。「まだ大丈夫」と思っているうちに、取り返しのつかない状態になってしまうケースも少なくありません。

肝臓に負担をかける大きな要因のひとつが、飲酒です。私たちがお酒を飲んだ時、肝臓がアルコールやアセトアルデヒドを分解するのには、かなりの負担がかかります。個人差がありますが、1日に飲むアルコールの適量は、ビールで中びん1本、日本酒で1合、焼酎で0.6合、ワインで4分の1本となっています。また、連日飲酒を続ける際には、週に2日以上の休肝日を作るのが望ましいとされています。これ以上の飲酒を続けている自覚がある方は、今後はお酒との付き合い方を考え直した方がいいかもしれませんね。

厚生労働省の発表によれば、7合の日本酒を10年間毎日飲み続けると、肝硬変が生じる割合がおよそ20%にのぼると言われています。さらに、この習慣を15年間続けると、割合はおよそ50%にものぼります。過度の飲酒がどれだけ肝臓に負担をかけるか、お分かりいただけたでしょうか?

その"だるさ"は肝臓の機能低下かも?

肝臓の機能が低下すると、体のだるさ・倦怠感・脱力感・不眠といった、慢性疲労とよく似た症状が現れます。過度の飲酒の習慣があり、こういった"だるさ"が見られる方は、なるべく早いうちに医療機関の受診をするようおすすめします。

肝臓の機能低下でもっとも顕著な特徴は、「黄疸」です。黄疸とは、目の白い部分や皮膚が黄色っぽくなる症状のことです。また、尿の色が黄褐色になったり、便の色が白っぽくなったり、皮膚にかゆみが出たりすることもあります。「ただの疲労だから」と見過ごさないようにお気をつけください。

肝機能障害になるとどんなことが起こるのか

肝臓に負担をかけ続ける生活を送り、肝機能障害になってしまうと、どんなことが起こるのでしょうか? まず、アルコールや脂肪を多く摂取する食生活を続けていると、肝臓内に脂肪が多くなり、「脂肪肝」の状態になります。この脂肪肝がさらに悪化すると、「アルコール性肝炎」になります。

初期のアルコール性肝炎であれば、飲酒量や食生活を見直すことで改善が可能です。肝炎がさらに進行すると、「肝硬変」という肝臓が小さくなる病気になります。体のだるさや疲れやすさや黄疸が現れますが、人によってはこの段階で気づけないこともあります。「肝臓がん」は、肝硬変から進行する可能性のある病気です。場合によっては、不適切な飲酒の習慣が大きな病気につながるおそれがあるのを頭に入れておきましょう。

今回は、疲労をともなう肝臓の病気についてご紹介しました。単なる疲れだと思っていた症状がある方も、一度くらいは医療機関で検査を受けるのをおすすめします。