HOME 自分でできる回復法 部位別疲労回復法 -2-

部位別疲労回復法 -2-

肩コリや首の痛みはもはや標準装備、入浴やストレッチでほぐしたり、マッサージサロンに行かなければどうにもならないという声はよく聞かれます。

プロによるマッサージや整体は、リラックス効果もあるので心も癒したい時に効果的です。 たまには自分にごほうびとして行ってみるのもよいでしょう。

肩コリの原因はどこにある?

肩コリ 肩コリの原因は、同じ姿勢を取り続けることで筋肉が固まってしまう…というのが一般的な認識でしょう。 しかし、一因ではありますがすべてとは言えません。 それ以外にも自律神経の働きが大きく関わっているのです。

長時間体を動かさなかったり、精神的に緊張を強いられるような環境にあると、交感神経系が活発になり、人間の体は緊張状態に陥ります。 すると血管が必要以上に収縮し、血流が滞るようになります。 血液は言うまでもなく、酸素や栄養を体の隅々まで届ける大切なもの。その流れが悪くなってしまうと、筋肉は充分な酸素を得られず、酸欠とも言うべき状態になってしまうのです。

また、本来なら老廃物として排出されるはずの疲労や痛みを引き起こす物質が血行不良によってためこまれていき、神経を刺激するようになります。

これが「肩コリ」の仕組み。 その結果生じる痛みや違和感、不快感はさらに筋肉は緊張し、肩コリは慢性化していくのです。

首の疲れや歯のかみ合わせが関係していることや、まれに他の疾患が影響を及ぼしていることもありますので、あまりにひどい場合は整形外科を受診するようにしましょう。

肩コリの症状あれこれ

単純な筋肉疲労による肩コリの症状は、肩が重い、張るといったおなじみのもの。 ひどくなると頭痛や首・背中の痛みを伴うこともあります。

また、慢性化しすぎて「こっている」という自覚のないケースも…。この場合は、頭や肩を動かしてみると、可動範囲が狭くなっていたり、違和感を感じることが多いようです。 美容院などで他人から指摘されて初めて気づくことも珍しくありません。

肩コリに効くストレッチは?

肩コリは誰かに痛む部分を押してもらったりツボ押しで刺激すると多少和らぐもの。 しかし、筋肉が硬くなっているのですから、ストレッチでほぐして根本的な解消を目指す方がよさそうです。

まずは、手をそれぞれの側の肩の部分に置きましょう。 ゆっくりでよいので、そのまま腕を大きく回します。前に1分、後ろに1分ぐらいで充分です。 肩がこっていると、ゴリゴリ音がするはずです。この運動は肩の周りの筋肉をほぐし、肩甲骨も動かしますので、毎日続けると効果的です。

両手を挙げて、反対側の手首を持って背伸びをしたり、曲げた肘を引いて体側を伸ばすのもおすすめです。

後頭部に手を添えて、首もゆっくり前後や横に動かしましょう。 いずれも勢いをつけたり痛みを感じるほど力を入れないのが原則。 少しずつ伸ばしていくことで筋肉の柔軟性が高まり、可動域も広くなっていくのです。

肩こりに効くツボは?

応急処置として覚えておきたいのが「ツボ押し」。 肩コリには疲れ目にも効果的とされる「天柱」と「肩井(けんせい)」です。

肩井は首の後ろのつけ根と肩先の骨の中間地点にあり、手を反対側の肩に当てた時の中指の位置と言われています。 人差し指と中指の骨が交わるところの「頸頂点(けいちょうてん」や肘を曲げた時に外側にできるシワのあたりにある「曲池(きょくち)」も首や肩のコリ緩和によいとされています。

肩コリのある人がこうしたツボを押すと、「気持ちいい」を通り越して「痛い!」と感じることもあります。 力任せに指圧するとかえって筋を傷めることもあるので、「心地よい」程度にしておきましょう。

肩コリと紛らわしい疾患って?

肩コリはストレッチやマッサージ、温湿布などである程度改善することができます。 しかし、いくらこれらの対策を実行しても症状が緩和しない時は、他の病気の可能性もあるので注意が必要です。 頚椎(首の部分の骨)は椎骨が7個積み重なって形成されています。

その間にはゼリー状の髄核とそれを取り巻く線維輪から成る椎間板が存在し、衝撃を吸収しています。 しかし、椎間板は加齢や頚椎に負荷をかけ続けることで変性します。これがヘルニアと呼ばれる現象です。 線維輪に亀裂が入り、飛び出した髄核が神経を刺激することで起こるのが頚椎椎間板ヘルニア。 手や腕のしびれや力が入らないといった症状を伴う首や肩の痛みが特徴です。

40代以上になると四十肩・五十肩の通称がある肩関節周囲炎が増えてきます。 その名のとおり、肩関節の組織に炎症が起こるため、動かすのに痛みや支障を感じるようになります。 肩コリと併発することも多いので、肩の可動域がますます狭まり、さらに血流が悪くなるという負のスパイラルにはまりこんでしまうこともあるようです。

この他にも、肩コリと紛らわしい疾患には変形性頚椎症や胸郭出口症候群、脊椎や肺の腫瘍などがあります。 激しい痛みが続いたり、しびれがある時には「単なる疲労、肩コリ」と片付けず、医師に相談するようにしましょう。