HOME 自分でできる回復法 疲労によい食べ物・食べ方とは?

疲労によい食べ物・食べ方とは?

「飽食の時代」と呼ばれるようになって久しい日本。 現在40~50代の人なら、物心ついた頃には食べるものに不自由はしなかったことでしょう。

しかし、カロリーは充分でも栄養が足りず、肥満が問題視され始めたのもこの世代が子どもだったあたりからです。 おいしいものをお腹いっぱい食べたい!とは人間の本能でもあるのですが、その分胃腸にかかる負担は昔よりも遥かに大きいはずです。

胃腸の疲れ、こんな症状はない?

胃腸 例えば年末年始。 忘年会だクリスマスパーティだ新年会だとご馳走が続き、お酒を口にする機会も増えますよね。 一日だけならまだしも、あまり続くとさすがに胃腸もへばってきて、胃もたれや胸やけ、胃痛として表れます。

食べたものは胃腸で消化され、栄養として吸収されます。 不要なものは最終的に尿や便として排出されるのですが、それまでにどのくらいの時間がかかるかご存知でしょうか。

通常、消化のよい食べ物でも、胃で3時間、腸で15時間、合わせておよそ18時間が必要とされています。食物繊維の多いものや消化されにくいものであればもっとかかる可能性もあるのです。 つまり、消化器は24時間365日働いているということ。 後先を考えずにどんどん食べていたのでは疲れてくるのも当然なのです。

年齢と胃腸の疲れの関係

胃は胃酸という強力な酸性の消化液を分泌しています。 食物を消化するだけでなく、殺菌作用もあります。 タンパク質を溶かすほどの強酸性である胃酸がなぜ胃そのものを消化しないのかと言うと、 胃粘液によってしっかり保護されているからです。 ところが、加齢によってこの絶妙なバランスも崩れやすくなってきます。

胃粘液の分泌量が低下することで胃壁が傷つき、胃炎や胃潰瘍の原因となったり、胃液が減少して胃もたれや消化不良を起こしやすくなります。 脂っこいものやカロリーの高いものを食べすぎた翌日、胃に不快感があるようなら、胃腸の老化が始まっている、もしくは疲れがたまっていると考えてよいでしょう。

また、食物を先へ先へと送りだす蠕動運動も、年齢とともに弱ってくるもの。 自律神経の影響も受けやすく、ストレスなどで便秘や下痢、あるいは両方を繰り返すといった症状が現れることもあります。

プチ断食はなぜ体にいいのか

こうした胃腸の疲れをリセットするのに効果的なのが「プチ断食」です。 要するに胃腸の過労ということですから、その負荷を取り除いて休ませてあげようという考え方です。

昔から腹八分目、という言葉がありますが、これにもちゃんと根拠があります。 免疫機能の主役ともいうべき白血球は、空腹時に活動が活発になるという特性があるのです。 敢えて満腹にしないことで体を防衛する働きを高めるということですね。

こうした理由からも、断食は体によいとされているのですが、いきなり何も食べるなと言われてもハードルが高すぎますし、かえって体によくないことも考えられます。 そこで週末だけ行う「プチ断食」や、休日の朝食だけを抜く方法が採られているのです。

正しいやり方で行うことが大切

食べすぎた翌朝、食欲がない、胃がもたれて気分が悪い…といった経験は誰にでもあることでしょう。 そんな時には「朝食はやめておこう」と考えますよね。 これは動物が具合の悪い時にエサを食べなくなるのと同じで、本能的に胃腸を休めようとしているのです。こんな体の声には素直に従って、水分だけはしっかり摂るようにしましょう。 次に食べる昼食は刺激物を避け、普段より時間をかけて食べるようにすればOKです。

本格的に断食を実行しようと思ったら、正しい方法で行うことが大切です。 やみくもに食事を抜けばよいというものではありません。 最近ではファスティングと呼ばれる、酵素や野菜ジュースを飲みながら行う方法が人気を集めていますが、やはり専門家の指導は不可欠です。 3日以上の断食は素人には危険と言えるでしょう。

甘いものとビタミンB群

疲れた時には甘いものが欲しくなりますよね。 脳のエネルギーとなるのは糖分だけですので、仕事や勉強で集中したあとには効果的でしょう。 しかし、体の疲労には必ずしもよいとは言えません。

甘いものを食べると急激に血糖値が上がり、一時的に疲労が回復したような感じがしますが、今度はその血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。 その結果、逆に低血糖のような状態になり、かえって疲れや倦怠感がひどくなるのです。

また、甘いものを分解する時にはビタミンB群が消費されます。 糖分や脂肪をエネルギーに変換するために欠かせないビタミンB群は、疲労回復作用のある栄養素。それが過剰に使われることで不足すると余計に疲れる、というわけなのです。

食べすぎの自覚があったり、「ちょっと食べる量を控えようかな」と思うのはよいことですが、普段から胃酸過多の人は注意しましょう。 空腹時には胃酸の酸性度がより高くなるため、胃痛を感じることがあるからです。 水分だけは意識して摂るようにしてくださいね。